【鹿児島市】日本初の近代工場群「集成館」の動力源となった疎水溝が今でも健在しています。
現磯地区は、昔は造船所や鉄工所などがあり、近代工場群「集成館」として成り立っていました。
小規模の用水路はあったそうですが、工場等に必要とされるだけの水力がなく、この疎水溝から集成館に給水を行っていました。
関吉の疎水溝は2015年に、世界文化遺産に登録され、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼 造船 石炭産業」の構成資産の一つになっています。
台風や自然災害で、現在は途中で行き止まりになっていますが、先にはまだ川が続いています。
この川が集成館まで全長約7Km続いていましたが、現在流路がはっきりと残っているのは約3.2kmまでだそうです。
土日祝日は16時までボランティアの方がいて、資料を配布して疎水溝についてとても丁寧にくわしく説明してくださいます。
疎水溝の川に沿って、かなり大きい岩があり、これは姶良カルデラの噴火によって縦型の段差ができた跡です。
直線の石が多かったため、切り取りやすく加工しやすかったため再利用していたそうです。
切り取りやすいとはいえ、昔は道具がなかったので苦労したという話も聞かせていただきました。
関吉の疎水溝には、駐車場がなく近くの物産館が駐車場になっています。
また、疎水溝はすごく寒くてトイレもないのでこちらの物産館で済ませてから行くことをオススメします。
鹿児島の歴史を学べるいい機会になりそうです♪
関吉の疎水溝はこちら↓